1952-05-17 第13回国会 衆議院 行政監察特別委員会 第24号
警戒の盲点を縫つて、民衆を戰闘のうずに巻き込む日共のゲリラ戰術のテストが、みごとに成功したのである。本部に衆目を引きつけて、行動班を各団体にまぎれ込ませる手口などは、まつたく忍術の初歩であつて、きわめて簡單だが、この簡單な戰術こそ陸の魚雷戰法、ゲリラ戰術の鋭い一形式と見るべきであろう。」
警戒の盲点を縫つて、民衆を戰闘のうずに巻き込む日共のゲリラ戰術のテストが、みごとに成功したのである。本部に衆目を引きつけて、行動班を各団体にまぎれ込ませる手口などは、まつたく忍術の初歩であつて、きわめて簡單だが、この簡單な戰術こそ陸の魚雷戰法、ゲリラ戰術の鋭い一形式と見るべきであろう。」
この間私が本会議で申しましたように、二尺足らずのこん棒を振りまわしてみたところで、はたして今後想像されるゲリラ戰術や、その他の暴動に効果があるかどうか。むしろ七万五千人の増員よりも、これを一万人にして、一万人に完全な武装をさした方がいいのではないか、こういうふうな感じを持つのです。
ただいま各国の動乱の状況を見ますると、スパイ戰術とゲリラ戰術が横行しておるのであります。国民生活の根幹を破壞し、政府の転覆あるいはその他の手段を用いる方法として、交通、通信、動力源の破壞ということは、各国の動乱につきものであります。現在の日本の警察力と海上保安隊によつて、もしこの治安が侵された場合に、はたして防止する可能性があるかということの力強い政府の御答弁を得たいのであります。
法務総裁は相当愼重な態度で善処されておるような顔つきは十分了承いたしますが、ヨーロツパにおけるいあゆるゲリラ戰術、いろいろな戰法はすでに御研究になつたあとだから、くどいことは言いませんが、この上とも国家のために御善処されることを希望いたします。同時にかような公平な法務総裁を持つたということは、わが思想界においても、また当面問題にされておる共産党の諸君も意を強くして可なりだと思います。
ヨーロッパの実例ル見ますと、武力のない国には往々ゲリラ戰術をもつてその国を乱す。あるときは政府を顛覆して暴力革命を振うという例が幾らもあるのであります。国民の憂うるところはそこであります。さような場合にいかなる方法をもつて守るかという非常に現実の問題に、われわれは今日ぶつかつて来ておるのであります。